のぞみは、小学校2年生です。お母さんは、のぞみが2歳の時、交通事故で亡くなりました。今は、お父さんと駅の近くのマンションで2人で暮らしています。学校がおわると、電車で2つ先の町のおばあちゃんの家に行きます。おばあちゃんは、小さくて古い家に住んでします。のぞみは、おばあちゃんがつくってくれるおやつやご飯、そして、縁側に座っていろいろな話を聞くのが大好きです。
ある日、おばあちゃんが病院で検査を受け入院することになりました。のぞみは、おばあちゃんの入院の前日、学校からの帰り道、上級生のみつおくんから言われた「がんかもしれないな」の一言が気になります。 おばあちゃんの入院の日、のぞみはお父さんに思い切って「がんって、なに?」 と聞きました。
とてもすばらしい本だと思います。人はいつか死ぬこと。人も動物も植物も、細胞からできていること、細胞の中心のDNAに傷がつくと「がん」がおこること、などなど…。なかなかむずかしい文章がサラリと上手にのべられています。
(垣添 忠生:公益財団法人 日本対がん協会会長・国立がんセンター名誉総長)
●2013年8月2日 神戸新聞/朝刊
●2013年8月5日 朝日新聞大阪本社版/夕刊
●2013年8月15日 読売新聞阪神版/朝刊
●2013年8月22日 読売新聞大阪本社版/朝刊
●2013年8月16日 ほっかほか噺の朝ごはん(KBSラジオ)
●2013年9月30日 産経新聞大阪本社版/夕刊
●2013年10月11日 毎日新聞全国面/朝刊
●2015年2月5日 読売新聞全国面/朝刊「地球を読む」がん教育幼少期からの開始効果的 垣添忠生氏執筆